長安寺 (大阪*天王寺*浄土宗) ~ナムアミダブツ(^人^)~

2017年11月

今年も無事十夜法要を勤めることができました。

11月19日、やや肌寒いものの澄みきった秋晴れに恵まれ、絶好のお参り日和となりました。
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開白法要では、日常勤行、甲念仏呂曲、六字詰め念仏に合わせて百万遍大念珠繰り。
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今回の講話は、“秋のご詠歌”についてと“マレーシア見物(仏)記”10/11~10/14に訪問したマレーシアの概要と仏教信仰についてお話しさせていただきました。
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(秋のご詠歌については、前回11/1の内容をご覧ください)


お勤めの後半、塔婆ご回向では、一時間のお別時念仏。
参詣の皆さまと共にお称えしたお念仏の功徳を以て、先立たれた方々の供養をさせていただきました。
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たっぷりお念仏をお称えして、ありがたいと感じた方、大変だったと感じた方、受け止め方は様々であろうと思います。
しかし迷い多いこの世において、お別時念仏を勤められた功徳は計り知れないものです。
先立たれた方々も、お浄土からにっこり微笑んで我々の念仏する姿を見つめていただいていたことでしょう。

さて、お勤めが済んで、お十夜のお昼ごはんは“ささげ豆のお十夜粥”と“大根炊き”。

皆で食前の言葉をお唱えし、天地の恵みに感謝して、いただきます(^人^)♪♪
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ちなみに、ささげ豆は境内で栽培して収穫をし、十日十夜の別時念仏中阿弥陀如来前に御供えされたお豆さんです。
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ご供養の申し込みをされたもののやむを得ず欠席された方には、ささげ豆を袋詰めしてお送りしましたので、ご自宅にてお粥にしてお十夜の味覚を堪能くださいませ。
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合掌

10月は秋雨前線と二つの台風の影響もあり雨の降る日が非常に多かったという印象が残っています。

境内を見渡すと、確実に秋が進んでおり、赤や黄色に色づく光景が見てとれます。

この季節には、法然上人のお歌のひとつ、“秋のご詠歌”が頭に浮かんできます。

阿弥陀仏(あみだぶ)に
染むる心の 色に出でば
秋の梢の 類(たぐい)ならまし

【訳】(出典:法然上人行状絵図 浄土宗総合研究所)
阿弥陀仏への深まっていく信仰心が外に現れたならば、秋の梢のように深紅に染まっていることでしょう。
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ナンテンの実

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ソメイヨシノの葉っぱ

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ノボタンの葉っぱ

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ジューンベリーの葉っぱ
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ハナモモの葉っぱ

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もみじの葉っぱ

脚光を浴びることのない葉っぱの色づきもあわせて、全体で秋らしい風景を演出してくれています。

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ツワブキの花

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ツバキ(侘び助)開花

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お地蔵様のお花

秋だけでなく、冬の花も開花が始まりました。


私たちが毎日、阿弥陀様にお念仏をお唱えしていると、自分では気付かない間に阿弥陀様のみ心にかなう姿に変わっていっていることでしょう。

今月19日にはお十夜法要をお勤めします。

お十夜は、
「煩悩や苦しみの多いこの世で称えるお念仏の功徳は、迷いなき浄土において千年の間称える念仏より勝る」
との説を実践する念仏法要です。

どうぞこの有難い十夜法要にご参集ください。
木の葉の色づきを見ては自分自身を見つめ直し、お念仏を称えて自身を深まる紅葉のように色づかせてゆきたいものです。

合掌


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