お寺には色々な物を頂戴することがあります。
この度、ご縁あって二点お預かりしたものがありました。
一つは『執金剛神』像(全高71cm)
執金剛神は、東大寺法華堂(三月堂)の本尊・不空絹索観音像の後方の北面する厨子の中に安置される秘仏です。実物は8世紀の作で金鷲行者が祈念をこめた秘仏と伝えられています。
亡くなられたお父様が購入された物だそうです。
現在は当山でお預かりし、書院床の間にお立ちいただいております。
もう一つは『西国三十三所掛軸』
ご当家ご実家での年回法要の時には、仏壇横の床の間に掛けられていたので記憶にはありますが、他ではあまり目にすることがないタイプの西国三十三所の掛軸だと思います。
現在ご両親は亡くなられ、お住まいのマンションには掛ける場所が無いため、当山にてお預かりいたしました。
過去には江戸時代の段飾りのお雛様のご縁もありましたが、さすがに保管・保存が困難なため姫路の日本玩具博物館に寄託いたしました。
それぞれのお家で大切にされていたもの。
ご縁あって、お預かりすることは多いのですが、当山で大切にお守りし、また多くの方にご覧いただければと思います。
最後になりましたが、盆暮れをはじめ、平素は多くの方からお心遣いの品を頂戴します。本当に有り難く心温まります。
頂戴した品はご本尊にお供えし、ご当家先祖代々のご供養をさせていただいております。
この場をお借りして御礼申し上げます。
合掌
コメント
コメント一覧 (2)
写真では 大きさが判りません。
大座敷の床の間にいらっしゃいます。
どうぞ実際にご覧になってください。