新年おめでとうございます。
皆様にとって、平和で笑顔あふれる一年になりますようお祈りします。
よろこんで与える人間となろう
物があれば物を
力があれば力を
知識があれば知識を
みんなに与えよう
無ければ自分の中に育てて与えよう
花は美しさを惜しまず
小鳥は楽しい歌を惜しまない
誰にでも与える
与える時 心は豊かになり
惜しむ時 命は貧しくなる
よろこんで与える人間となろう
年末には『仏名会』で罪を懺悔し我が身を清め、大晦日には『除夜の鐘』で煩悩を払い、まっさらに清まった心で、新年が幸せであるようにと希望をもって歩みだします。
元日の朝は身も心も最も清らかな状態ではないでしょうか。
しかしながら、時が過ぎ気が付けばまた自分自身が作り出す三毒煩悩、つまり貪(とん=むさぼり)瞋(しん=いかり)痴(ち=おろかさ)に苦しめられています。
今の世は、欲望を満たすことが幸せを計るモノサシであるように見受けられます。
欲望を満たすことは、海水でのどの乾きをいやそうとするのと同じで、次から次へと欲望は尽きることがないのです。つまり【欲】は【与苦】とも書き換えられ、幸せどころか苦しみを与える原因にもなりうるのです。
お釈迦様は『ひとつのたいまつから、何千人の人が火を取っても、そのたいまつは元通りであるように、幸福はいくら分け与えても減ることがない」とお諭し下さっていふ。
惜しみ無く人に幸せを分け与え、自他共に心が満たされる。そんな一年にしてゆきたいと願います。
合掌
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